大阪府の「大規模医療・療養センター」=2021年10月、運用前に報道陣に公開された
大阪府の「大規模医療・療養センター」=2021年10月、運用前に報道陣に公開された

 一方の吉村知事は、利用が低迷した理由について、

「臨時の施設で閉鎖は予定通りだ。コロナ、肺炎で酸素が必要という状況を想定して作った。しかし、実際はそうならなかったのが現実」と話した。

 大阪府は、「想定より利用が少なかったのは事実。それゆえ、国からも派遣もされなかった。ただ、使用したベッドなどは新型コロナウイルスのさらなる感染拡大に備えて、再利用できる態勢を整えています」としている。

 備えは必要だが、費用対効果も無視できない。(AERAdot.今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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