日本坂パーキングエリアのキレイなトイレ(ネクスコ中日本提供)
日本坂パーキングエリアのキレイなトイレ(ネクスコ中日本提供)

 こうした前提により、コロナ禍の自粛で、プライベートの利用が大きく減少し、次いで出張、さらには運送業者といった順で、利用が減った結果、「トイレ+休息」の長時間利用者が相対的に増えた結果、男性では時間が増加したのではないかということだ。

 それでは女性のほうはなぜ減少したのか。専門家はこう続ける。

「最も利用者が多いと考えられる運送業者の男女比率を国土交通省のデータで見ると、女性は数パーセントで、男性が圧倒的に多い。つまり男性とは異なり、女性はプライベート利用の割合が大きい可能性が高いです。コロナ禍でサービスエリアの売店などで長居することが減り、プライベート利用者では『トイレから早く出よう』という思いやりの気持ちが働いた結果、女性トイレは“ほぼ横ばい”か、若干の減少で推移したでは、と見ています」

 新型コロナの思わぬ“影響”がトイレ利用に表れた形だが、むやみな長時間利用はこれからも控えよう。

(AERAdot.編集部・吉崎洋夫)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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