● 身体症状

 身体症状で現れやすいのは、「なかなか寝つけない」「早朝に目が覚めてしまう」、逆に「寝すぎてしまう」といった睡眠障害です。また、疲労感や倦怠感、首や肩の凝り、頭ず 重じゅう感や頭痛、食欲が落ちる、あるいは異常などもよく見られる症状です。

 心の不調に比べると体の不調は本人も感じやすく、人にも伝えやすいので、身体症状が受診のきっかけになることもあります。

※『心の病気にかかる子どもたち』(朝日新聞出版)より抜粋

水野雅文(みずのまさふみ)

東京都立松沢病院院長 1961年東京都生まれ。精神科医、博士(医学)。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。イタリア政府国費留学生としてイタリア国立パドヴァ大学留学、同大学心理学科客員教授、慶應義塾大学医学部精神神経科専任講師、助教授を経て、2006年から21年3月まで、東邦大学医学部精神神経医学講座主任教授。21年4月から現職。著書に『心の病、初めが肝心』(朝日新聞出版)、『ササッとわかる「統合失調症」(講談社)ほか。

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