めちゃくちゃ、大変だったけど、「豆柴の大群」のデビュー曲「りスタート」は何とか完成。ありがたいことに「ゲスの極み乙女。」「indigo la End」で活躍する川谷絵音さん、「ももいろクローバーZ」「私立恵比寿中学」などの楽曲を手掛けているヒャダインさんが歌詞をすごく褒めてくれた。
特に、川谷絵音さんはサビの途中で出てくる「スキップしながら唾かけて」っていうフレーズに対して「ポジティブな意味とネガティブな意味を一文にのせるっていう歌詞のテクニックがすごい」なんて言ってくれていたみたい! めちゃくちゃうれしかったよ、ほんと。
もちろん、ボクは歌詞のテクニックなんて意識して書いたわけじゃない。ただ、自分が好きな言葉を、なんとか絞り出しただけ(笑)。
このお二人が褒めてくれたおかげで、ボクの歌詞の格がかなり上がったのはいうまでもない。YouTube上で公開されている「りスタート」のMVも、再生回数が現在1400万回を超えている。自分が初めて作詞に挑戦した楽曲が、こんなにも多くの反響をいただけるなんて、幸せなことだよね。
■目に入る光景がすべて歌詞のヒントになる
初めて作詞に挑戦してから2年以上が経過するけど、分からないことはまだまだ多い。当然、「もう慣れた」なんていえるわけもなく、フレーズを絞り出すのに必死。スケジュールもなぜか毎回タイトだし。いつも3~4日くらいしか猶予がない。
改めて、思い返してみると、毎曲200個以上はフレーズを考えているかも。ある程度フレーズが集まったなって思ったタイミングで、ノートやスマホを見返して、Aメロやサビに当てはめていくって感じかな。とにかく思いつくまま、ノートやスマホに言葉を残していくってスタイルは今も変わっていない。
歌詞を考えるのは、散歩中やお風呂に入っている時が多いかな。特に散歩中は、アイデアがよく浮かぶ。目に入る光景がすべてヒントになるからね。例えば、工事現場のカラーコーンを見て「工事現場のカラーコーンをひっくりかえしてソフトクリームのせてやる」みたいな歌詞が浮かんだり。あと、地面を削るガガガって音が「かき氷」の氷を削る音に似ていて、そこからフレーズを連想したこともある。