この記事の写真をすべて見る

 安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「作詞」。自身がアドバイザーを務めるアイドルグループ「豆柴の大群」の楽曲では、作詞を担当することも多いクロちゃん。「スキップしながら唾かけて」「チワワを外に飼いならし実験」「ババロアパンチ」「タピオカキック」などの独特なフレーズは、プロからも絶賛され、一時話題にもなった。作詞家・クロちゃんはなぜそんな歌詞を書けるのか。

【写真】「豆柴の大群」はこちら

*  *  *
 先日、「豆柴の大群」が、今年7月に両A面シングル「豆んJOY / 間違いだらけのヒーロー」をリリースすることを発表した。ちなみに、「間違いだらけのヒーロー」の作詞は、ボクが担当させてもらった。

 作詞の知識なんてまったくないところからスタートしたのに、この曲でボクが作詞した作品は11曲目となった。改めて、すごく良い経験をさせてもらっているなと感じる。ほんとうにありがたい。

 そもそもボクが、作詞に挑戦することになったのは「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の企画「モンスターアイドル」がきっかけ(この企画で「豆柴の大群」は誕生した)。ボクがプロデューサーとなって、アイドルグループを作り上げていくっていう企画だったんだけど、作詞を依頼された時は正直かなり不安だったのを覚えている。もちろん、ボクは昔からアイドルが大好きだったし、プロデュースにも興味あったから、作詞をしてみたいって思いはゼロだったわけじゃない。中学生の頃から、ポエムもよく書いていたし。

 でも、いざ依頼されると、喜びよりも「ほんとうにできるのか」っていう気持ちのほうが圧倒的に強かった。だって、メロディーに合わせて言葉を考えるなんて、初めての経験だからね。正解なんて分からないから、「モンスターアイドル」の企画の合間に、浮かんできた言葉をひたすらノートに書きまくっていたよ。どのフレーズをAメロにして、どのフレーズをサビにしたらいいのか、そんなチョイスすらも難しくて、渡辺淳之介さん(豆柴の大群・現プロデューサー)にもアドバイスをもらいながらなんとか進めていった。与えられた日数も2日くらいしかなかったし、かなりきつかったなー。ほとんど寝られなかったと思う。

次のページ