おなじく22日の東京新聞のべつの記事「平和主義 骨抜きの恐れ」には、「政府が一九六〇年代に『武器輸出三原則』を表明し、全面的な禁輸政策を採用したのは、憲法の平和主義を実践するためだ。米国などとの協力強化を名目に徐々に緩和されたが、提言案のようにたがを外せば、日本が提供した武器が他国の紛争で殺傷に使われる可能性が高まる」と書かれていた。
それは絶対にやめてほしい。あたしは平和主義を尊ぶ、日本の国民だ。対してこの国の政治家はどうだ? 軍事のたらればじゃなく、まず国民の生活を守ったらどうか?
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2022年5月20日号