上島さんが入れた「山ねこ」のボトル(撮影/上田耕司)
上島さんが入れた「山ねこ」のボトル(撮影/上田耕司)

 上島さんの行きつけの喫茶店の店主(47)は「おとなしい人でした」と話す。

「うちには午後3時頃やってきて、ホットコーヒー(450円)の注文が多かったです。夏はアイスコーヒーでした。いつも砂糖もミルクも入れず、ブラックで飲みながら、スポーツ紙を読んでいました。テレビのお笑い番組でみるような感じではなく、気さくだけどおとなしい人でした。上島さんはタバコを吸うから、タバコのためにうちにやって来ていたんでしょう。2年前、受動喫煙防止条例が制定されてからは、店でタバコが吸えなくなり、上島さんもほとんどお見えにならなくなりました」(喫茶店店主)

 上島さんが死去する4,5日前にあいさつを交わしたという。

「自宅マンション1階のエレベーターホールの周辺で見かけました。上島さんの方から『こんにちは』とあいさつしてきて、普段と変わらなかったです」

 知人らによると、自身が出演したドラマの話をするのがとても好きだったという。「俳優・上島としての仕事も、もっと見たかった」という声も根強い。

 所属事務所は11日、公式ホームページを通じて「あまりにも突然のことで驚きに堪えません。今まで上島竜兵を応援して下さった皆様には心から感謝いたします」とコメントを発表した。

(AERAdot.編集部・上田耕司)

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厚生労働省は悩みを抱えている人に対して相談窓口の利用を呼びかけている。
◆ナビダイヤル 0570・783・556(午前10・00~午後10・00)
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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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