追っかけ大学生が撮影した、笑顔で全国赤十字大会に向かう皇后雅子さま(撮影/阿部満幹さん)
追っかけ大学生が撮影した、笑顔で全国赤十字大会に向かう皇后雅子さま(撮影/阿部満幹さん)
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 5月19日、皇后雅子さまが全国赤十字大会に出席した。単独の皇居外での公務は2019年8月のナイチンゲール記章授与式に出席して以来、2年9カ月ぶりであった。ご体調も良く、この日、とびきりの笑顔を見せた雅子さま。実は、雅子さまは衣装をリメイクすることも多いのだ。

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「私の娘の愛子と同じ年の21歳ですよね。すごくしっかりしていますね」

「あ、オハイオ州!」 

 雅子さまは会場を出る際、奉迎に立った青少年赤十字卒業生奉仕団の大学生らの緊張を解こうとするかのように、和やかなムードで話しかけた。

 19日、渋谷区の明治神宮会館で全国赤十字大会が3年ぶりに開催された。日本赤十字社の名誉総裁を務める雅子さまは、副総裁の紀子さまや他の妃殿下とともに出席した。

■体調の好調ぶりが伝わる場面が何度も

 日本赤十字社と皇后のつながりは深い。

 1912年に明治天皇の皇后であった昭憲皇太后は、赤十字の活動のために現在の3億5千万円相当にあたる10万円を寄付した。これにより「昭憲皇太后基金」が設立された。

 第一次世界大戦の勃発が迫るなかで、各国の赤十字社は戦場での救護に追われていた。加えて地震や台風、火災などの自然災害の脅威にもさらされるなかでの国際基金の設立は画期的なことであった。この基金は現在も、世界中の赤十字の活動に使われている。

 1947年には、香淳皇后が日本赤十字社の名誉総裁に就任。以来、歴代皇后がその役を務める。

 皇后の重要な公務のひとつであり、雅子さまが皇居の外で単独で務める公務としては、2年9カ月ぶりだった。

 この日は体調の良さが伝わる場面が何度もあった。

撮影/JMPA
撮影/JMPA
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身体をかがめて目線を合わせる皇后