■家族の存在がモチベーション

 板野は「4MEEE」(3月9日配信)で、「20代まで自分の人生を存分に楽しんで生きてきました」と振り返りつつ、「あるとき、自分のことだけを見つめて、これから先を生きていくのは難しいなと思った」ときに結婚や妊娠、出産を経験したと語っている。そこで「人は誰かのために生きるほうが力を発揮できるんだな」と感じたという。また、独身時代は自分の興味があることだけで生きていたが、家族を持ってからは野球を知って刺激を受けたり、子どもが興味を持ったものが影響を与えてくれたり、世界が広がって人生が豊かになったと明かしていた。

「感情面での変化について、自分よりも大切な存在ができてすごく前向きになったと、別のインタビューで話していたのも印象的でした。この子のため、旦那さんのためにと、普段の活力になり、家族がいることによって背中を押される部分も大きいそう。やはり、家族の存在がモチベーションにつながっているのでしょう」(同)

 最近は意識の高さを感じる言動もある。

「2月に、インスタグラムのストーリーズで『ミートフリーデー』をつくると明かしていました。普段食べている豚や牛が屠畜されている映像を見て、言葉を失ったからだそうです。ただ、完全に菜食主義者になるわけではなく、畜産業を否定するわけでもないことも説明。『週に1日お肉を減らす日を設けるという事で、今まで当たり前に頂いていた、大切な命にもっと感謝し、見つめ直す日を作るという事です』とつづり、小さな行動が大きな力に変わることを願っていると訴えていました。また、妊娠中に植物療法の資格を取ったり、起業に際してアパレルビジネスについても勉強したりするなど、かなり意識の高さがうかがえます」(同)

 芸能評論家の三杉武氏は、板野が“変化”した背景をこう話す。

「AKB48時代の板野さんは当時のグループの中では珍しく髪を染め、それほどアイドルに興味のない同性からもファッションが支持を集めたり、ダンスパフォーマンスで存在感を放ったりしていました。グループで初のソロデビューを飾ったのも板野さんです。浮き沈みの激しい世界で、アイドルとして日々肉体的にも精神的にもハードな生活を強いられる中、ご本人も言っているように“自分の夢を追うことだけで精いっぱい”といった時期があっても仕方がないですし、それも当然のことでしょう。最近ではプロ野球で活躍する年下の夫を支え、家事や育児にも励むママのイメージが定着してきました。ジャンルは違えども自身も若い頃に真剣に夢を追い、大舞台で活躍していたからこそ厳しい勝負の世界で生きる夫の気持ちもより理解できるでしょうし、サポートしてあげたいという感情にも熱が入るのではないでしょうか」

 結婚、出産をへて、よりエネルギッシュになった板野の活躍は、世の母親を勇気づけるきっかけにもなりそうだ。(丸山ひろし)

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