帝京大学は春季大会初戦の大東文化大学戦と2戦目の日本大学戦は新型コロナウイルスの影響でともに不戦勝に。このため、29日に静岡・エコパスタジアムで有観客の有料試合として行われる明治大学戦が公式戦では初陣となる。昨年度全国大学選手権決勝と同じカードだ。この時は帝京大学が前半に20-0と優位に立ち、27-14で勝っている。22日に大学選手権準決勝で苦しめられた京都産業大学と練習試合を行ったが、今回もモールを押し込んで先制トライを奪ったものの前半は接戦に。しかし、後半は31-0と圧倒して52-14で快勝している。
決勝で帝京大学に敗れた明治大学は、神鳥裕之監督の2シーズン目を迎える。今シーズン初戦は札幌ドームで行われた早稲田大学戦。前半に先取トライを許すと相手の厳しいタックルに苦しめられる。しかし、ラインアウトのモールからトライを返し、さらに前半終了間際にもトライを加え、リードして折り返した。後半も先にトライを奪って主導権を握るかと思われたが、その後2トライを許して終盤に一度は同点に。しかし、ロスタイムにトライを奪って26-19と接戦を制している。
全国大学選手権準々決勝で明治大学に敗れ、年を越せずに昨シーズンを終えた早稲田大学の太田尾竜彦監督も今シーズンが2年目。神鳥監督と同様にトップリーグ経験を持つ指導者だ。春季交流大会は明治大学に続いて東海大学にも敗れ、3戦目の大東文化大学戦に62-14で快勝してようやく初白星を挙げた。昨シーズンは最後まで苦しんだスクラムもこの試合で改善。6月5日の帝京大学戦が大きな試金石となる。
昨シーズンの大学選手権4強の東海大学は8日の初戦で早稲田大学を38-29で下すと、続く15日の大東文化大学戦も59-40で勝利。しかし、前半に40-0と大量リードを奪いながら、後半は大東文化大学に6トライを許して19-40と、課題を残す内容だった。6月5日に明治大学戦、同19日には帝京大学戦と今シーズンを占う試合が控えている。