判決で佐藤洋幸裁判長は、

「動機は極めて自己本位で身勝手。首に腕を巻き付けて数分間絞め付け続けた行為は、非常に危険性が高く、強固な殺意をうかがわせる」などと厳しく指摘し、

「宿った命とともにこれから人生を歩むはずであったAさんの生命が奪われたという結果は重大であり、Aさんの無念さは察するに余りある」

 などと述べた。

 法廷に来ていた、Aさんの知人は、

「今もAさんのお母さんやおばあちゃんは悲しみに暮れています。何の罪もない、Aさんとおなかの中の子どもまで殺し、平然としていた関口被告。今さら、どんなに謝っても信じられない」

 と怒りをにじませた。

(AERAdot.編集部・今西憲之)

著者プロフィールを見る
今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

今西憲之の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
「集中できる環境」整っていますか?子どもの勉強、テレワークにも役立つ環境づくりのコツ