UFCフライ級での今後の戦いについてはどうだろう。
「今回は相手のカンデラリオもUFCデビュー戦でしたけど、フライ級もランキングに入ってなくてもメチャクチャ強いやつがいっぱいいます。最近UFCと契約したムハマド・モカエフっていう選手も達郎と同じ無敗でメチャクチャ強くて注目されてます(強豪が多く輩出されるダゲスタン共和国出身の21歳)。他にも、フライ級でランキングには入っていないけど『エクストリーム・クートゥア』の練習では俺も達郎もやられた選手もいましたし、ランキングの14位にはマネル・ケイプもいます。そこら辺が壁になってくるんじゃないですかね。でも、どの選手と当たっても、UFCに弱いやつはいないので」
現在フライ級のランキングを見渡すと、王者デイブソン・フィゲイレード以下、1位はブランドン・モレノ、2位はカイ・カラ・フランス、3位はアレクサンドル・パントージャとなっており、上位1位~3位は平良と岡田の先輩である扇久保と2016年にリアリティ番組「The Ultimate Fighter」(TUF)のトーナメントで争った因縁を持つ。
「スゴいですよね。あの時TUFに出ていたモレノ、カイカラ、パントージャが1位、2位、3位にいますから。でもこの3人はあの時のTUFでは扇久保さんより戦績が下です(扇久保は準優勝)。モレノは1回戦負けで、カイカラは2回戦負け、パントージャは3位で、優勝したティム・エリオットがちょっと下で今11位です」
TUFから6年が経つが、扇久保同様に各選手息の長い活躍を見せており、平良との対戦が実現すれば興味深い顔合わせとなる。
一時は廃止の憂き目を見たUFCフライ級だが、再開するとUFCで初のメキシコ人王者となったモレノや前述のモカエフのように世界各地から強豪が集い、他の階級同様“修羅の国”の様相を呈している。
「もちろんチャンピオンになってくれると信じてますし、可能性は無限大だと思ってます」
日本が誇る“スーパーノヴァ”はUFCでも輝きを放てるか。大きな期待を担い、戦いが始まった。(文/長谷川亮)
●プロフィール
長谷川亮/1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」 編集部を経て2005年よりフリーのライターに。 格闘技を中心に取材を続けている。 そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『 琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督、格闘技・プロレスのインタビューチャンネル『 青コーナー』の運営も。