ちなみに、最近では電子化されることが多いチケットだが、既にイベントが終わった「紙のチケット」も米国では高額で取引されている。最も高いものが1934年のマスターズ第1回大会の60万ドル(約8100万円)、続いてMLBで初の黒人選手としてプレーしたジャッキー・ロビンソンのデビュー戦が46万8000ドル(約6300万円)、“バスケットボールの神様”マイケル・ジョーダンのデビュー戦も同じく46万8000ドル(約6300万円)で取引されたという記録が残っている。

 このようにスポーツの中心地である米国では、世界中の注目が集まるイベントが行われ、チケットも異常なほどに高騰することがある。今後もここで触れた以上の額でチケットが売買されることはあるのか。試合だけではなく、経済的な側面からスポーツを見ても面白い発見が見えてくる。

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