「バスケのBリーグがチャンピオンシップを地上波、BSの両方で放送するなどうまく対応している例もある。プロ野球もBSでの中継数は増加傾向。今後はBSチャンネルの活用方法が大きな課題になる」(大手広告代理店関係者)

「コロナ禍で集客に苦労する中、配信視聴へ完全移行するまでは、巨額スポンサーが集まりやすい地上波からの高額放映権料に頼りたい気持ちはわかる。しかし各スポーツ、興行のビジネススキームが過渡期の現在、ハードルを下げてでも露出を増やす必要もある。放映権料収入が下がってもBS等を有効活用するのも大事」(関東キー局テレビ局関係者)

 近い将来、テレビではなく配信視聴が主流になることは時代の流れだろう。様々なコンテンツが溢れ、興味を持たれないものはどんどん淘汰される。地上波、BS等を活用した地道な営業活動をして、その時までに認知度、興味を高めておくことが生き残るための武器にもなる。

「TVer(民放テレビ局が共同で提供する無料の動画配信サービス)のリアルタイム配信も始まった。将来的にはここにBS放送も加わるのではないか。スマホ1台あればどこでも視聴できるようになる。配信視聴に完全移行するまでは地上波、BS放送をうまく活用するなど、格闘技などスポーツ界は柔軟に対応して欲しい」(格闘技関連ライター)

「地上波って今そんな大事かな」「どこで放送してても見られると思うんだよな結局。今はそういう時代」

 現在の格闘技界の中心人物でもあるMMAファイターの朝倉未来は今回の騒動について、ツイッターでこのように語った。この発言は決して間違っておらず、数年後の真実だとも言える。

 とはいえ、地上波放送などテレビでスポーツが中継されることでファンが増える可能性は大いにある。競技の認知度を高めるためにも上手くテレビを活用しなければならないのは今後もしばらくは変わらないだろう。

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