松下洸平さんがホストを務める対談連載「じゅうにんといろ」がAERAでスタート! 記念すべき1人目のゲストは、俳優の井浦新さん。2021年放送のTBS系ドラマ「最愛」で出会って以来、プライベートで食事をしたり、頻繁にSNSでやり取りするなど仲良しな二人。7月18・25日合併増大号に掲載した対談の様子を紹介します。
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井浦 連載おめでとうございます!(拍手)
松下 ありがとうございます! いやあ、本当に光栄です。1回目に来ていただけて本当にうれしいです。
井浦 声をかけてもらって、めっちゃうれしかった。しかし……(周囲をぐるりと見回して)、初めてだから連載チームもなんだか、あれだね(笑)。フレッシュなかんじで。
松下 今日が初回なので!
井浦 ここから関係を作っていくわけだね。パターンが決まってないもんね。
松下 (笑)。新さんとは、TBS系ドラマ「最愛」で初めてお会いしたんですよね。それまでは、アナーキーな人だと思っていたんですが、お会いした途端、見事に裏切られました。こんなに優しくて、柔和な人だと思っていなかった。
井浦 ははは(笑)。
松下 勝手に新さんには強烈な印象があったので、出会って最初の撮影がバチバチに向き合うシーンで、内心びびってましたね。でも臆してはいけない役だったから、ぐっと力が入ったことをよく覚えてます。
井浦 顔が寄ってにらみ合うようなシーンもあったし。近い、近いよ!っていう。
松下 でもロケの合間にお話しさせてもらうと、泉のようにいろんな話をしてくれる。その時の新さんの目は、好きなものを語る少年のようでした。
井浦 危ない人になってないかな?(笑)
松下 なってないです(笑)。初対面で、まだ得体の知れない僕に対してフラットに話してくださったことがうれしかったです。これまで身を投じてこられたこと、経験されてきたことをもっと聞きたいなとも思いました。すごい人に出会えた!という感覚でした。
井浦 いやいや、そんなことはないよ。洸平くんは今の年齢で、どんな人でも相手の懐に飛び込んでいって関係を築いていける。それができるのは、とても素敵なことだな、と思ってみていた。僕は若い頃、現場でうまく立ち回れず、たくさん失敗してきたから。
松下 そんな新さんは全然想像つかないです。
井浦 現場を笑顔で過ごしたことがないくらい極端だったよ。
松下 えー、信じられない!(笑)
井浦 いろんな人と現場で出会って、その貴重なご縁に感謝しなければならないと気づいたのが、自分はとても遅かったの。