漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系 日曜22:30~)をウォッチした。
【イラスト】カトリーヌあやこ氏による「金田一少年の事件簿」がこちら
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初代は堂本剛、2代目は松本潤、3代目が亀梨和也で4代目は山田涼介。そして現在放送中、5代目金田一少年は、「なにわ男子」の道枝駿佑だ。
すべてジャニーズ金田一。「じっちゃんの名にかけて」ならぬ「ジャニーさんの名のおかげ」?
その時々の事務所のイチオシ(?)的な顔ぶれが並ぶのも趣深い。
さてこのたびの「金田一少年」、毎回ゲストの面々がこれまた豪華なバイプレイヤーズ。でもね、学校の旧校舎、絶海の孤島、老舗の酒蔵……なんてところに、おもむろに登場する光石研や小市慢太郎や岡山天音。
金田一少年じゃなくても、犯人わかっちゃうんですけど。犯人だと判明した瞬間に、この人たち名演技するに決まってるんですけど。
でも、いいんです! 「金田一少年」モノの醍醐味(だいごみ)は誰が犯人かじゃない。それよりも犯人が仕掛けるとんでもトリックの数々にあんぐりする。それこそがこのドラマの味わい深さだ。
例えば、トイレで肝試しゲーム中にある人を殺したい美大生の犯人。トリックのため石膏(せっこう)で便器を作製、別の個室を作り上げて殺人遂行。自作便器殺人、マニアックすぎ。