エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)
エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)
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 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、6月21日と22日(現地時間:以下同)の2日で、MLBにまた新たな歴史を刻んだ。大谷は、1試合8打点(自己最多&MLB日本人最多)を記録した翌日に13奪三振(自己最多)と通算300奪三振(MLB日本人2番目の最速到達)をマーク。これらの記録を2日で達成したのは、大谷が史上初。あのベーブ・ルースですら達成したことがない歴史的な偉業だ。この週、全米のスポーツメディアは大谷一色だった。それと同時に、現地では大谷の去就問題も話題になった。

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 米スポーツ専門局『ESPN』は22日、去就が注目されていたアーロン・ジャッジ(24日にニューヨーク・ヤンキースと1年1900万ドルと出来高で年俸調停を回避)の特集を掲載した。記事では、もしジャッジがヤンキースを去れば複数球団による争奪戦は間違いないと指摘するも、ニューヨーク・メッツだけは、ジャッジではなく大谷を狙うという予想を展開した。それも、メッツには現在ビリー・エプラー氏(大谷のエンゼルス入団に尽力した元GM)がおり、総資産が約2兆円というスティーブ・コーエン氏がオーナーを務めている。二刀流の最大の理解者と潤沢な資金力を持つメッツは、大谷にとって理想的な移籍先だともされている。

 スポーツメディア『ファンサイデッド』は、16日「大谷の理想の移籍先3選」という記事ではメッツ以外に、ヤンキースとタンパベイ・レイズが、その候補先になるのではないかと予想を展開した。これらのチームが有望なマイナー選手を多く抱えていることがその理由だ。他にも、スポーツメディア『スポーツ・キーダ』も同日に「2024年の大谷の潜在的な5つの移籍先候補」という記事で、現所属のエンゼルスと有力候補のヤンキース以外に、大谷が希望するとされる西海岸のロサンゼルス・ドジャース、サンフランシスコ・ジャイアンツ、サンディエゴ・パドレスを挙げた。どちらの記事も、「大谷がFAとなる2023年シーズン後、あるいはそれ以前に移籍する可能性もある」と言及している。

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