「僕のミスなので。やってしまった、と。リフトで上げきれずに踏ん張ったんですが、気合が足りませんでした」

 得点は186.61点で優勝。2人は抱き合った。

 高橋は2022年を振り返る。

「一つ一つ貴重な経験を積んで、36歳になっても色々進化できると感じて自信がついたシーズンでした」

 年明けには、世界選手権への意欲を改めて語った。高橋は14年にさいたま開催の同大会をけがで欠場しそのまま引退した過去を胸に、誓う。

「さいたま開催の世界選手権というと色々な思いがある。(9年越しで)やっとさいたまの世界選手権に出場できるという思い。全力で頑張ります」

「大ちゃんとのアイスダンス3シーズン目となり成長を感じています。自信を持って、トップ10を目指します」(村元)

(ライター・野口美恵)

AERA 2023年1月23日号より抜粋