このように、何か自分なりの切り替え方法をもつ人は、心が動揺することがあっても、早く落ちつきを取り戻します。
ただし、注意点があります。
ここで大切なのは、「自分にあった方法で、気持ちを切り替える」ことです。
たとえば、雑談が苦手な人が、無理に友人たちの前で明るくふるまったりすると、かえって心が動揺し、落ちこみが激しくなる危険性もあります。
ですから、気持ちの切り替え方法として、自分にはどのようなことがあっているのかを、よく知っておくことも大切になります。
今回ご紹介した「動じない練習」をおこなう、もっとも適した時間帯は、夜、眠りにつく前です。昼間のうちは、どうしても仕事や人間関係の問題で落ちこむことも多いと思います。その悩みを、おやすみ前に解消しておくことが重要です。
書籍では74のさまざまなコツを紹介しています。その日の気分にあわせておやすみ前に1話ずつ読んでみてください。一日の終わりに心がすっきりすれば、明日からは明るく元気に過ごすことができるでしょう。