![AERA2018年2月19日号の表紙](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/a/4/280mw/img_a46257754e589cbfe6d4ca11f16bc51228609.jpg)
プロ転向を表明した羽生結弦は、7月19日17時すぎに開いた会見の冒頭で、ファンへの感謝とともに自身のことを取り上げたメディアにも「深く深く御礼させてください」と語った。
2018年2月19日号の週刊誌AERAで表紙を飾った羽生は、そのインタビューでもメディアに取り上げられることについて話していた。記者の取材に対しても、しっかりと受け答えをしてきた理由について明かしていた。
ここでは、その当時のインタビューを掲載する。
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羽生結弦は取材するのが楽しい選手だ。感情がどう揺れ動き、体がどう動いたのか。素直に、独自の表現で、一気に言葉を紡いでいく。連なるフレーズの中に、その日の演技の良しあしを左右するカギがいくつも出てくる。メモしそびれないように、と緊張し、ペンを握る手に力が入る。
いつから、なぜ、そんなに話をするようになったのか。
「いろいろ頭で考えて、それをそのまま出すようになったのは、取材を受けるようになってから。小学校4年生からなんです。それが僕にとって最終的に生きると思ったんですよ。記事が自分の考えていたことのメモになり、学べるんですよね。そのとき何を考え、何を感じていたか、思い返せる。それは財産であり研究材料であり、これからの自分を強くするものだと思っています。しゃべる機会があるから考えるようになった、というのはすごくあります」