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2013年、ソチ五輪シーズン序盤のスケートカナダの後もそうだった。
「いろんなことを話すことで、課題が明確に言葉として出てくる。その記事を見たとき、『こんなに悔しかったんだ』と思い出して、また練習や試合につながる」
負けたとき、ミスしたとき、ふてくされて下を向くようなことはない。超がつく負けず嫌いだから、もちろん悔しくてたまらないはずだ。が、それをかみ締めつつ、次に向けて自分に起きたことを整理する。勝っておごらず、負けて腐らず。スポーツで勝者以上にたたえられるべき「グッド・ルーザー(良き敗者)」のあり方を見せてくれる。
昨年8月、「ソチ五輪前後のインタビュー動画や記事を見ている」と話していた。そして、何が金メダルにつながったのかを確認したのだという。けがをした後の試合にも“財産”がある。平昌五輪には、逆境の中でも調子を合わせてくるはずだ。 (朝日新聞スポーツ部 後藤太輔)
※AERA 2018年2月19日号
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