岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、長野県軽井沢の「ハンター猫の極意」です。

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 午前4時半。5歳のオス猫・あずきの一日が始まる。薄明のなか、玄関から飛び出した。

撮影/岩合光昭 (c)Mitsuaki
撮影/岩合光昭 (c)Mitsuaki Iwago

 毎朝の散歩はたっぷり3時間半。ご主人と付かず離れずの距離で軽快に歩く。ご近所さんと出会うと足に擦り寄り、ご挨拶。仲良しの神父さんがいる教会は、特別に時間をかける。毛づくろいをして庭に入っていき、虫を見つけると目を輝かせ花の中へダイブ。何度も繰り返す。

 教会を出ると美しい用水路へ。カモの親子が泳いでいるが、こちらは見向きもせず。負け戦はしない主義? 意外と策士かな。

週刊朝日  2022年7月22日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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