大阪府の吉村洋文知事(C)朝日新聞社
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 大阪府議会の一般質問(5月31日)で、事前予告なしに吉村洋文知事に対し、医療崩壊の責任について迫った自民党の須田旭(あきら)府議。

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 新型コロナウイルス感染で父親を亡くした無念、保健所に200回以上、電話するもつながらなかった真相をAERAdot.に改めて激白した。

「私の両親は4月中旬、コロナに陽性となりました。スマートフォンの履歴を見てください。保健所に200回以上、徹夜してかけましたが、つながらなかった」

 スマートフォンの画面を示しながら須田府議は、父親の勇一さん(68)がコロナウイルスによる肺炎で5月19日、亡った状況をこう振り返った。

 須田府議の両親が体調を崩し、簡易検査でコロナ陽性と判定が出たのは4月23日。その2日後、近くの病院でPCR検査を受け、両親とも感染していることが判明した。

「母親は81歳で脳梗塞の基礎疾患がありました。だが、68歳の父親が先に発症し、39度の発熱があった。早く入院させなければと、東大阪市の保健所に26日から27日の朝にかけて200回以上、電話をしました。ようやくつながったのが27日午前中でした。『39度の発熱がある』と伝えても『様子を見ましょう』『酸素濃度を測定するパルスオキシメーターを送る』との回答でした。夜9時頃にパルスオキシメーターが届き、父の酸素濃度を測ると95%前後でした」

 その後、遠隔診療などを受けたが、父親の発熱は続き、酸素濃度は95から93%前後で推移した。保健所から父親と須田府議に「重症病棟は満床で入院が難しい。エクモや人工呼吸器がない病院でもよいなら、手配ができるかもしれない」と話があったという。

 一日でも早い入院を希望していたので、了承。5月1日になって救急車で大阪市内の病院にやっと入院することができた。

 診断の結果、父親は新型コロナウイルスによる肺炎で「よくない状態」と医師から告げられた。コロナ禍で見舞いはできず、LINEで父親とやりとりして状況を毎日、把握するしかなかったと須田府議は振り返る。

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入院の父に会えぬまま…