★煮ぼうとうは幅4cmもの平打ちうどん


「麺屋忠兵衛」は、深谷の郷土料理・煮ぼうとうの専門店。渋沢生誕地に立つ「中の家」に隣接する。麺屋忠兵衛を経営する製麺業者・新吉の小内睦夫社長が語る。「煮ると4cm程になるうどんで、汁は醤油味。渋沢翁は、帰省するたびに必ず所望。周囲に気を使わせないためだったそうです」。青淵煮ぼうとう4食入り648円~
青淵煮ぼうとう(撮影/東川哲也)
青淵煮ぼうとう(撮影/東川哲也)

★初代会長を務めた帝国ホテルの逸品
西欧化を進める明治政府の意を受け、1890年に開業した帝国ホテル。その初代会長を務めたのが渋沢である。同ホテルのオンラインショップには目移りするほどの品が揃い、上品なうまみのスープをベースにしたブイヤベース2052円のほか、スープ、ハンバーグ、パンケーキ、アイスが各2食分入る「はじめての帝国ホテルセット」5600円もおすすめ

帝国ホテルのブイヤベース(撮影/写真部・高橋奈緒)
帝国ホテルのブイヤベース(撮影/写真部・高橋奈緒)

★漢学者・阪谷朗廬の親族が岡山県井原市で営む酒蔵
渋沢は、備中西江原村(現・岡山県井原市)で、漢学者の阪谷朗廬と出会い大きな影響を受けた。二人の親交は深く、渋沢の次女は阪谷の四男に嫁いだ。文化元(1804)年から井原で酒を造る山成家は、阪谷と親戚関係にあり、山成酒造の主力ブランドの「蘭の譽」は、阪谷が「出藍の誉」から命名したものである。「上撰 蘭の譽」1.8L2000円は冷やでもよいが、燗だと風味が増し、よりまろやかになる

上撰 蘭の譽(撮影/写真部・高橋奈緒)
上撰 蘭の譽(撮影/写真部・高橋奈緒)

(取材・文/本誌・菊地武顕)

週刊朝日  2021年5月21日号

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