■カレーは「ごはんの食べすぎ」に気をつけよう



 カレーは、「日本人の国民食」と言われるほど、親しまれている食べ物ですが、やはり注意が必要です。

 カレーには、肉や野菜がたっぷり入っているため、「やせる栄養素・成分」が豊富なように思えますよね。

 しかし、意外な落とし穴があるのです。

 カレーのおいしさは、ピリッとしたスパイスが決め手。

 じつはこれが曲者で、スパイスは食欲を増進させる効果があるのです。

 あなたもカレーのときは、普段よりたくさんのごはんを食べられるのではありませんか。

 つまり、カレーは、無意識のうちに食べすぎを引き起こす「隠れデブ食」だったのです。

 わかりやすいように、カレーと似たような料理の「シチュー」と比較してみましょう。

 シチューの場合、ごはんの量は、たいていお茶碗1杯(150グラム)程度、あるいは、ロールパンなら1~2個程度でおさまるはずです。

 一方、カレーの場合、お茶碗2杯分程度のごはんをぺろりと食べられてしまうのです。

 ごはんの代わりに、主食をナンにしたとしても、ナンはサイズが大きいので、やはりロールパンの2倍程度は食べてしまいます。

 ですから、カレーよりシチューのほうがおすすめです。

 もし、おうちでカレーを食べるなら、ごはんをお茶碗1杯程度に盛りつけるのがやせるコツです。(菊池真由子:管理栄養士)