林:浅田彰さんの『構造と力』とか、中沢新一さんの『チベットのモーツァルト』とか、わからないまでも買って読みました。あのころ「ニューアカ」という言葉があって。
齋藤:教養の中では軽やかな感じっていうか、知的でシャープな感じでしたけど、いま思うと、あれがベストセラーになったのはなかなかのものですよね。
林:読んでわからなかったにしても本棚に入れておかないと恥ずかしいという空気がありました。
齋藤:大学時代というのは、教養に対して大きく花開けるときだと思うので、日大がそういう意味でいい感じになるといいですね。
林:いろいろお知恵を貸してください。よろしくお願いいたします。
(構成/本誌・唐澤俊介 編集協力/一木俊雄)
※週刊朝日 2022年7月15日号より抜粋