エイチ・アイ・エスが、2022年7月21日から8月31日までの予約状況から、この夏の旅行動向を発表したのは6月16日。海外旅行がコロナ禍前の1割程度にとどまった一方で、国内旅行は95%まで回復するとされ、47都道府県中、予約者数で1位となったのが沖縄だった。海外にはまだ行きにくい。でも、リベンジ旅行したい!という気持ちが、南国・沖縄への需要を引き上げているのだろう。
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ただ、7月に入って新型コロナウイルス新規感染者数は増加に転じ、沖縄も例外ではない。旅行先でも「蜜」は禁物。楽しく過ごすためにも感染対策は必須だ。
そこでお勧めしたいのが、アクティブに動き回るのではなく、「うちなー」時間に身を任せる「おこもりステイ」。実際、沖縄では、人気リゾートホテルの多くが「おこもり」に対応。リゾートホテル以外にも、プライベートプールを備えた令和オープンのコンドミニアムから昔ながらの沖縄の日常を体感できる古民家まで、バラエティーに富んだ選択肢がある。今回は、朝日新聞出版刊・旅行ガイド「&TRAVEL沖縄」「ハレ旅 沖縄」取材班が見つけた「おこもりステイ」仕様の最旬ホテルを紹介したい。
沖縄本島・読谷村の美しい海岸線に寄り添うように立つ「星のや沖縄」は、客室に沖縄染物「紅型(びんがた)」の壁紙をあしらったラグジュアリーリゾート。暮らすように滞在できる、「おこもりステイ」型ホテルの代表格だ。すべての客室がオーシャンフロントなので、いやになるまで海を眺めていられるし、部屋で出来たての料理を楽しめる夕食サービスもある。インフィニティプールでさらに海とつながるもよし、プールサイドでサンセットに没入するもよし。ゆったりしていることに飽きたら、敷地内で、琉球舞踊や三線の手ほどきを受けるアクティビティに参加することもできる。
美ら海水族館から車で10分ほどのところにある「コテージCANAC」は、3タイプの別荘を1棟貸ししてくれる宿泊施設だ。