「お・し・ま・い・Death!」
「施されたら施し返す……恩返しです」
7年ぶりに続編がスタートした「半沢直樹」(TBS系)に登場するキャラクター、大和田暁(香川照之)のモノマネで、安田大サーカスの団長安田(46)が注目を集めている。自身のSNSなどで、ドラマに出てくる名フレーズを連日アップ。YouTube「団長安田チャンネル」では、ドラマの放送に合わせてリアルタイムで、モノマネを生配信するなど、「半沢直樹」の人気とともに、メディアを日々賑わせている。
そのほか、ダウンタウンが司会をつとめる「水曜日のダウンタウン」(TBS系)でも、肌が紫色になりながらも50度を超える熱湯風呂に入ったり、3時間以上足つぼマットの上に立ち続けたりと、過激な企画にもチャレンジ。一部では、「クロちゃんよりも団長のほうがモンスターなのでは?」と囁かれたりもしたが、そのストイックな仕事の姿勢は、業界内で高く評価されたという。
人気の大和田モノマネの裏話や仕事への向き合い方、来年20周年を迎える安田大サーカスへの思いなど、今、話題の団長がAERA dot.のインタビューに応じた。
●香川さんには感謝しかない
――半沢直樹の大和田モノマネが話題を集めています。率直にどう感じていますか?
素直にうれしいですね。そもそも僕が大和田暁のモノマネを始めたのは半沢直樹シリーズが始まった2013年頃。とある飲食店で大和田を演じる香川さんに偶然会ったのがきっかけです。香川さんから「すごく会いたかった。僕は日頃から団長に顔が似ているって言われるんだよ」と、声をかけていただきました。あの香川さんからそんなこと言ってもらえるなんてほんとうにうれしくて。じゃあ、モノマネでもしてみようかなって思ったのが始まりです。顔が似ていたのが良かったのか、やり始めた瞬間から手応えはありましたね。
――大和田モノマネといえば、有名な土下座シーンがありますが、一時は、やりすぎて膝を痛めたそうですね?
はい、痛めました(笑)。大和田の土下座って、ちょっと独特なんですよ。膝が内に入ってから下に降りていくんで、膝には相当無理があったと思いますね。多い時では1日10回以上も土下座していましたから。土下座で飯食うてるって、すごい仕事ですよね(笑)。
香川さんには「モノマネはどんどんやってください」とも言われています。ほんと感謝しかないですね。
――モノマネに関して、誰かにアドバイスをもらったりしましたか?
演技指導だとか、モノマネの心得みたいなものは、松村邦洋さんに教えてもらいました。松村さんも半沢モノマネをしているので、自宅に呼んでいただいて、一緒に半沢のビデオを見ながら色んなアドバイスをしてもらいました。松村さんって、モノマネへの取り組み方がすごいんですよ。
テレビで共演させてもらったこともあるんですが、楽屋に入る前から、ずーっと練習しているんです。もちろん楽屋の中でもずっと。しかもMAXで。これには驚きました。
朝10時からリハーサルでしたが、もうその時には完璧に仕上がっている。もうリハーサルのレベルじゃないんですよ。逆にディレクターから、「ちょっと抑えてください」って言われるくらい。それまでの自分は、単にセリフを頭に入れるくらいだったので、今思うと、非常に甘えていたなって痛感しましたね。