他人から言われるイメージより、自分がこうしたいという気持ちを大事に しいたけ.さんがアドバイス

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q：よく人から言われるのが「あなたは人を繋（つな）ぐ仕事が向いてる」とか「公務員に見えない」とか。私自身も組織から抜あけたいけど、何かやりたいことが出来て、辞める神が降りてきたらすぐやめるんだろな、と常々思ってます。でも半面、そうやって辞めない理由を作ってるんです。半世紀生きてきて、今人間ドックの待合室から書いてます。（女性／地方公務員／50歳／おひつじ座）

A：人間ドックの待合室から、ありがとうございます。この相談者の方には、なんだかすごく小説的な雰囲気を感じました。半分は人間社会に参加しているんだけど、半分は山からみんなの様子をうかがっているような。透明感を感じる文章に好感を持ちました。

「向いている・向いていない問題」は、人生においてわりとみんなが共通してぶち当たる問題かもしれません。「あなた独立した方がいいよ」とか「絶対、客商売が向いてるよ」とか言われたりする。

　僕自身も、あれが向いてる、これが向いてる、といろんなことを言われてきましたが、その「向いてる」には罠が含まれていることも多い気がしています。特に目ヂカラが強すぎる人の「あなたこれが向いてる」はあまり信用しない方がいい。なぜなら、その言葉の裏にコントロールしようとする意思を感じるからです。自分があなたを見いだしたのだとアピールして、恩を着せてくる感じ。

　この人いろんな人に言ってそうだなと感じたら、それは聞き流していい気がします。