※写真はイメージです(GettyImages)
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 コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。

 ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。

 発売たった5日で4.6万部を突破した、樺沢紫苑氏による最新作『ストレスフリー超大全』では、ストレスフリーに生きる方法を、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」で紹介した。

「アドバイスを聞いてラクになった!」「今すべきことがわかった!」と、YouTubeでも大反響を集める樺沢氏。そのストレスフリーの本質に迫るーー。

●自殺する人は相談しない

 日本財団の調査によると、「本気で死にたいと思っても相談しなかった人」は、73.9%にも及びます。

 厚生労働省研究班の調査(自殺未遂者1516人、自殺既遂者209人)によると、自殺の前に「誰かに死にたい気持ちを話しましたか」という質問に、家族に相談していたのは16.3%、友人にしていたのは8.3%、精神科医に相談していた割合はたったの3.8%。家族と友人の両方に話をしているケースもあり、全体で事前に相談していたのは、わずか2割となっています。

「死にたい」と思っている人、自殺未遂、自殺既遂のケースでも、ほとんどの人は、誰にも相談しないで、いきなり自殺するのです。

 生きるべきか、死ぬべきか。人生で最大の悩みを、誰にも相談することなく、時にうつ病で何も考えられない、あるいは焦燥感でイライラが激しく冷静さを失った状態で、「死にたい」気持ちを行動に移してしまうのです。

 きっと、誰かに相談すれば、防げる自殺は、相当に多いです。

「死にたい」と思う人に、「誰かに相談してください」と言うと、「相談しても、問題は解決できないので意味がないです」という反論が必ず来ます。

 しかし、相談は「問題解決」が目的ではありません。相談するだけで、ホッとする。つまり、「ガス抜き」の意味合いが大きいのです。相談は、間違いなく効果があります。

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