東京大学の安田講堂
東京大学の安田講堂
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 日本が誇る最高峰の大学と言えば、やはり東京大学と京都大学だろう。以前より減ってはいるもの、浪人を重ねて入学を目指す受験生は少なくない。なにかとネガティブに見られがちだが、浪人生活を経験して初めて見える風景もある。多浪を誇る東大・京大の現役学生が語り合う史上初?の座談会が開幕。

【画像】2022年の大学入学共通テストの様子

“浪人の意義”について熱く語ってくれたのは、東大と京大にある学生団体「多浪交流会」のメンバー6人。東大は100人、京大は30人前後が在籍しているといい、入会資格は原則2浪以上! 学内で肩身の狭い思いをすることもある多浪生のよりどころとなることを目指し、交流会を開いたり、不合格体験記を発行したりしている。苦しい思いをしてまで東大・京大に入りたかった理由と教訓とは――。

杉山太一郎さん(東大理科2類2年、4浪) 「東大多浪交流会の3代目代表を務めています。3浪を経て一橋大学に入学しましたが、コロナ禍で授業がなくなったことで再受験を志し、4回目のチャレンジで東大に合格しました。受験料と入学金はバイトで賄いました。東大を目指した理由はいくつかありますが、進振り制度(※2年生までの成績をもとに3年生からの進学先を決める東大独自の仕組み)に惹かれたことは大きいです。数字でものを考えることへの憧れが強く理系を選びましたが、元々文系科目の方が圧倒的に得意。最初は法律に興味もないし弁護士になれるのに何年かかるのかわからないし、法学部は避けようと思っていましたが、政治学の授業を受けてみたらいい意味で思っていたのとは違った。それで、法学部政治コースに進学する予定です」

竹末新奈さん(京大法学部6回生、3浪) 「京大多浪交流会3代目会長です。長崎西高校(長崎県)という公立トップ校に入りましたが、シンガー・ソングライターや声優を目指し現実逃避をするようになり、中退しました。学年最下位に近い成績でしたが、エリートコースから外れたことで心が楽になり、「高校中退した人がいい大学に行ったらかっこ良くない?」と思うようになったんです。京大を志望した理由は大きく二つあって、一つは東京が長崎からだいぶ離れていたこと。もう一つは予備校講師をしていた父が京大出身で、父も喜ぶだろうと思ったからです。高卒認定試験を受けるところからのスタートだったので、3年はかかるだろうと初めから気長に構えていました」

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北海道大学に入学も…