
人生ってすべて選択だし、「なるようになるよ」って考える人もいるけど、私はそういう価値観じゃないのね。どうしたいの? それなら何をするの?って考えて、常にやりきっている感じも嫌いじゃないし。人間って何かがなくなった時に、やっぱりあれが良かったんだとか、ないから頑張るとか、湧き出てくるものがあるし、その底力を信じているところもあると思う。
仕事をスパッと減らしちゃうから、もちろん「大丈夫、私!?」ってすごい不安になることもあるんですよ。でも、私の人生に何が待っているんだろうっていうワクワクも楽しみもある。何ならそれを味わいたいがために、こういう選択をしているんだと思います。
――勝負師ですね。
そんなことないです(笑)、本当はすごいビビリなんですよ。
――アトリエも以前より、小さな場所になりシンプルになりました。収入の変化もあるでしょうし、私生活に変化はありますか。
もともと物はすごく少なくて、東京に戻るたびに相当思い切りよく手放しています。収入面でもこれから(全店閉店してから)がっつり影響が出ると思うし、今なら、この中で何ができるかなって楽しみを生み出せそう。
これまで悩んでいることが多かったんだけど、それって究極の贅沢だって気づいたんですよね。子育てにしても、選択肢が多いから悩むわけじゃない? 確かに、いろんなことができるのは幸せなことかもしれないけど、46歳まで生きてきて、自分の好きなことがわかってきて、(収入が)あればあるだけ何かやってみたくなるし、もしなくなってもそれはそれで楽なのかなと思えている。まあいずれにせよ、家族が仲良くいられたらいいかな。
――家族もこの選択を応援してくれている?
息子の中では「ママ=リーファー」だから、リーファーがなくなると人気がなくなると思っていて「嫌なんだけど!」って言ってましたね。収入の心配じゃなくて、人気の方!?って思った(笑)。旦那さんは「幸せが待ってるね」という感じです。