
――サッカー日本代表チームは、28年ぶりに出場した96年のアトランタ五輪の際は選手の中に亀裂があったと言われており、ジーコ監督で臨んだ2006年ドイツW杯の時も「海外組」と「国内組」の間に序列があったとも言われている。
時代が変わり、最近の日本代表はほとんどが海外でプレーしている選手で構成されています。普段なかなか目が届かない中でいざ代表招集となった時に一つになれるかというチームマネジメントが問われています。森保監督はそのミッションを達成されたと思います。
大変なプレッシャーのかかる自国開催の五輪代表監督との兼務という激務をまっとうし、視察もできないコロナ禍の中で愚直に選手強化に向き合い、ベスト8には進出できませんでしたが大きな結果を出した。関係者のみならずサポーターも“森保支持”が増えるのではないでしょうか。今後は、次のビジョンをどう捉えていくかということだと思います。(構成/本誌・小柳暁子)
※週刊朝日 2022年12月23日号