
「最近、強く影響を受けたのは、『Shogun』で共演させていただいた真田広之さんです。真田さんと出会ったことで、もっと映画に出演したいと強く思うようになりました。それも、できれば国際的な作品にチャレンジしていきたい。あとは、舞台も未経験なので、すごく興味があります。真田さんも、日本にいた頃はたくさんの舞台に出演されていたみたいですし、お芝居の技術的な面も含めると、いちばん鍛えられるのは舞台なのではないか、と。『Shogun』には、舞台で活躍されている俳優さんが大勢出演されていて、舞台で鍛えられた方のお芝居は、私と視点が全然違うんですよ。それに気づいたとき、私も舞台的な視点を持ちたいと思いました」
今年の春、カナダでのロケを終えて日本に帰ってから、積極的に舞台を観に行くようになった。話題の舞台の当日券を入手するために、早朝から2時間並んだこともある。
「映画も、以前はハリウッドのアクション映画にはあまり興味がなかったのですが、真田さんがそういうステージで活躍されていることもあって、観に行くようになりました。食わず嫌いをなくすことで、いろんな世界が楽しめています」
そんな穂志さんには、「明日もお仕事頑張るぞ!」とやる気を湧かせる家族がいる。5歳になるマンチカン猫の「もみじ」だ。カナダロケに行っていた8カ月は、実家に預けられていたが、帰ったらちゃんと穂志さんのことを覚えていたという。最近は、仕事を終えてから、ゆっくりと猫の顔をマッサージするのが、至福の時間だ。
(菊地陽子、構成/長沢明)
※記事前編>>「14歳で燃え尽き、大学で「屍期」に “夢をこじらせた”穂志もえかが女優になるまで」はコチラ
※週刊朝日 2022年12月23日号より抜粋

