歌謡曲が元気いっぱいだった1973年にデビューしたラン(伊藤蘭)、スー(田中好子)、ミキ(藤村美樹)の3人組「キャンディーズ」は、またたくまに男の子のハートをわしづかみにした。「普通の女の子に戻りたい」という名セリフを残して解散してから41年後、伊藤蘭のソロ歌手デビューをきっかけに再注目の元祖アイドルグループを、ファン代表に熱く語ってもらった。
■自民党衆院議員 石破 茂『ラン派スー派ミキ派の国会議員。言い合いはしても争いなし』
私は、ランちゃんより二つ年下。ミキちゃん、スーちゃんより一つ年下です。
ほぼ、同世代ですから、キャンディーズが歌手デビューした1973年には、私は男子校の高校2年生。まさに、キャンディーズらのアイドル全盛時代に、青春時代を過ごしました。
だから、シングル17曲を全曲歌えます。カラオケではキャンディーズメドレーを選びますね。大抵の人は、1、2曲歌えない曲があったりするものだけど、私は通しで歌えます。私のまわりで全曲を歌えるのは自民党の山本一太参議院議員(61)と中谷元・元防衛相(61)くらいです。
一番好きな曲は「その気にさせないで」。非常に音楽性の高い楽曲で、吉田拓郎作曲の「やさしい悪魔」と双璧をなすと思います。コーラスに「ウィッウーン」という音声の入る「暑中お見舞い申し上げます」も、夏の恋ソングとして、素晴らしい出来栄えです。
国会議員が集まっても、党派を超えて、「ラン派」「スー派」「ミキ派」に分かれます。「どこがいいんだ」と言い合いもするんですが、共通項としてキャンディーズが好きというのがあるので、争いにはならない。
私は「ミキ派」です。パッと見で誰が一番いいかといえば、ミキちゃんでしょう。一番美人だし、歌がうまい。父親は声楽家で、母親はピアノの先生。音楽一家で育ったということです。ランちゃんは妖艶で、例えばお付き合いしたら大変だろうと思いながらひかれてしまう。スーちゃんは、お付き合いしたら一番楽しいだろうなという感じ。隣のクラスにいそうな、かわいい3人の女の子だった。