※写真はイメージです(GettyImages)
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 東大を独学で現役合格し、さらに東大大学院を受験で合格。学生時代から取得した資格の数は600を超える。これまで20年以上、試験をずっと受け続けている著者だからわかる、点数をとるワザを紹介していきます。小手先のテクニックではなく、長く勉強し続けていくために必要な戦略が詰め込まれている『東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える点数稼ぎの勉強法』から、一部抜粋して紹介していきます。東大に受かる人や本当に頭のいい人の学ぶ姿勢は、必読です。

●手を抜くべきところは抜いて、注力すべきところに回す

 東大には、いろいろなすごい人がいます。

 私の友人や実際に会ったことがある人だけでも、
・理科三類(医学部)で、在学中に司法試験に受かってしまう人
・在学中に履修した科目のすべての成績が「優」の人
・在学中に理論上取得可能な最大数近くまで単位をとった人
・法学部を首席で卒業し、その後30代半ばで大学教授になった人
 がいましたし、学業に関すること以外のところですごい実績をもっている人もゴロゴロいます。

 しかし一方で驚いたのは、先に挙げたような「一生かかっても絶対勝てない」と思える超優秀な人もいれば、失礼ながら「この人、本当に東大に受かったの!?」「どうしてこれで留年しないんだ!?」と、逆の意味ですごいなと思う人もかなりいることでした。

 東大入試で肝となる科目のひとつであるはずの英語がまったくできなかったり、理系なのに必修科目の数学や物理が赤点ギリギリだったり。

 普段は遊んでいるようにしか見えず、「実は裏ではガリ勉」「実は天才」というわけでもまったくないのに、うまく立ち回って単位だけは確実に取得していて、留年は絶対にしない。へたをすると総合的な成績は私よりも上。

 そういう人が相当数存在します。これが、私にとって「東大に入って驚いたこと」のひとつでした。

 こういう人たちはとにかく、「手の抜き方」が抜群にうまいです。

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手を抜ける人と完璧にやろうとする人の得点差は?