この間、生活水準は子どもが生まれる前と変わりなし。というよりも、子どもにかかる費用の分、支出は少し増えていました。その結果、毎月10万円ほどの赤字を出しています。それ以上という月もあります。
Bさんのボーナスだけでは補填しきれず、夫婦の貯蓄にも手を出して貯蓄はどんどん減っており、「もしかすると200万円くらい貯蓄が減ったかもしれません」とのこと。子どもが生まれてわずか1年半でこのありさま。今の生活は、数年ももたないでしょう。こうした状況に危機感を感じ、家計改善相談に来たのです。
●支出削減を求めても言い訳ばかり
しかし話を聞いてみると支出に対する言い訳が多く、減らしていい費目がなかなか見つかりません。
「でも、こんな理由で減らせないんです」「これはどうしても必要なんです」といった主張ばかり。「食費は工夫して抑えるようにしたい」とか、「保育料の負担が大きいので、自分たちの習い事の費用は慎重に検討する」など、前向きな発言は一切ありませんでした。
にもかかわらず、口では「このまま赤字の状態が続けば、今後大変だということは分かってます」と言い、どうしていいか頭を抱えてしまいました。
しかし、客観的に見ると減らせる支出はいくつもありました。