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 僕(写真)の名前は「すもも」。散歩が大好きな10歳のチワワの男の子です。

 僕は2年前に「綺麗な散歩道にしませんか」と投稿しました。パパとママは、僕がウンチをすると綺麗に掃除をするのに、なぜ散歩道にウンチが落ちているのか不思議に思ったのです。

 でも、その後、僕は大好きな散歩ができなくなりました。心臓病になったからです。

 1年ほど前から咳が頻繁に出始め、4月には大好きな散歩途中で息苦しくなって倒れました。その時はすぐに意識が回復しましたが、その2日後の夜中に急に息ができなくなりました。苦しくてウロウロしている時にまた倒れてしまい、パパが救急病院に連れていってくれました。

 病院では「僧帽弁閉鎖不全症という心臓病です」と診断され、「今夜連れてこなかったら死んでいた」と言われました。

 名古屋の病院に移り、2カ月間、大好きな散歩を我慢して、6月に心臓手術を受けることになりました。

 僕とパパとママは、新幹線に乗って名古屋の病院に行きました。新幹線が初めてなのでドキドキするかと思いましたが、ゴトゴトと揺れるのが気持ち良くてすぐに寝てしまいました。

 手術は僕の心臓を止めて行われました。パパとママは夕方6時に手術が終わるまで待合室でモニターを見つめて祈り続けたそうです。手術が終わって止まっていた心臓が動き始めた時、パパとママは声を上げて泣いたとか。

 僕は、手術の次の日から散歩を始めて10日目に退院して家に帰りました。手術の後は、カットされた毛がなかなか伸びずに5カ月ほど恥ずかしい思いをしました。心臓病が治った僕は以前のように大好きな散歩を元気に続けています。
鳴すもも(パパ代筆)

(鳴 美幸さん 福岡県/58歳/会社員)

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