実家の片づけは何から始めたらいいのか

 実家の片づけは、次の5ステップで進めましょう(図表1)。

(1)ライフラインを確保する

 ライフラインというのは、親がいかに安全に動けるかということ。地震などの災害が起きたときに、物が多すぎると、出口をふさいでしまうだけでなく、家が崩壊する危険性もあります。

 ですから外に出られるように物を減らしておくこと。またちょっとした段差をなくす、けつまずかないように床に物を置かないことも大切です。

 また高いところに物を置くと、それが落下する危険性もありますし、取ろうと脚立に乗って、そこから落下してケガをすることも実際によくあることです。

(2)生活導線を見直す

 家族の人数が減り、洗濯物はもっと手前に干せる場所ができるかもしれないし、洋服をしまう場所も、もっと近くに移せるかもしれない。高齢の親にとっては、ミニマムに動けることがいちばん楽なのです。

棚や引き出しにはゆとりを

(3)ジャンルごとに物を分ける

「薬」「お茶」「洗剤」など、使う物ごとに分けていきます。「薬」といっても飲む薬は飲む薬で集め、外用薬は別に保管します。「お茶」は湯のみと急須、茶葉を、かごやお盆にセットしておく。洗剤系は、納戸の中や洗濯機の横など、いろいろなところから出てくるので、それもひとまとめにすると数が把握できて、ムダ買いが防げます。

(4)空間にゆとりをもたせる

 棚やチェストには、物をぎっしりと詰めず空間をあけることも大事です。空間があれば奥まで見渡せますし、物が増えても置くことができます。空間は、いろいろなことを助けてくれるのです。

(5)頻繁に使うものは出しておく

 いつも使うものは、なるべく出しておいたほうが親世代にとって暮らしやすいでしょう。そのためにも、空間をつくっておくことが大切なのです。

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