※写真はイメージです(GettyImages)
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 年末になると、駆け込みで申し込みが殺到するふるさと納税。年々寄付額は増え、全体の寄付額は今年1兆円の大台を超えるともいわれています。人気が過熱化する中で、リピーターも、新しく始める人もどちらも増えている状況です。せっかくふるさと納税を申し込むなら、品質がよくてお得な返礼品を選びたいもの。本記事では、食品、特に生鮮品を想定し、締め切り間近に本当に良い返礼品を選ぶコツを解説します。(おさかなコーディネータ ながさき一生)

過熱するふるさと納税人気
2022年は過去最高の寄付額の見込み

 ふるさと納税の制度が始まったのは、2008年。私は、魚や水産業のことを解説する中で、この制度を開始当初から追ってきました。返礼品が登場したのが、2011年頃。その後、ふるさとチョイスやさとふるに代表されるポータルサイトが台頭してきました。

 その中で、お得感のみを前面に押し出した返礼品選びに疑問を感じた私は、ふるさとチョイスで「食の専門家が、良い返礼品を選ぶ」という特集を企画しました。その最初の記事「【お礼の品徹底比較】プロが選ぶおすすめのうなぎ20種類の特徴まとめ」は、今でも「ふるさと納税 うなぎ」で検索すると上位に来ますし、よく読まれています。これをきっかけに、お米やお肉、お酒といった他の専門家とも連携をして、本当に質の良い返礼品が選ばれるように活動を続けています。

 そして、2022年。いよいよ全体で1兆円に到達し、過去最高の寄付額になるだろうといわれている中、最近の特徴として、(1)通販化、(2)大衆化、(3)少額寄付の増加といった点が挙げられます。

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ふるさと納税、最近の3つの変化