2017年12月に医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」の協力を得て、20代から50代の現役医師507人にアンケートを実施。「外科」「内科」「眼科」「産婦人科」の数値は、複数の診療科で申告されていても、同系統の診療科と認められた場合は統合した。
2017年12月に医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」の協力を得て、20代から50代の現役医師507人にアンケートを実施。「外科」「内科」「眼科」「産婦人科」の数値は、複数の診療科で申告されていても、同系統の診療科と認められた場合は統合した。
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 医学部人気が続いている。医師は「不況に強い」「高収入」などのイメージが定着しているようだが、現役医師はどのように考えているのだろうか。医学部志望生向けのAERAムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる2018』では、医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」の協力を得て、現役医師507人にアンケートを実施。「年収は悪くないが、時給に換算すると良くない」「やりがいはあるけど責任も大きい」「長期間の休みが取れない」など、さまざまな声が届いた。ここでは、勤務時間と睡眠時間の調査結果を紹介する。

【グラフ】医師の平均勤務時間・睡眠時間を大公開!

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 一般的に医師は高収入だが、勤務時間も長い。当直勤務があるほか、患者が急変したら、休日でも駆けつけることがあるからだ。グラフをみると、開業医よりも勤務医のほうが1日の平均勤務時間が長いこと、診療科によって勤務時間が異なることがわかる。

 1日の平均勤務時間は、勤務医も開業医も「8時間以上10時間未満」が最多。その次は、勤務医は「10時間以上12時間未満」なのに対し、開業医は「6時間以上8時間未満」だ。

 両者で差が出るのは、当直制度の影響が大きい。大病院で勤務する医師には、泊まり込みで診療する当直があるため、勤務時間が長くなりやすい。これに対して、入院設備がない病院やクリニックなどの開業医は、地方自治体の当番医制度はあるが、診療時間は自由に決められる。

 診療科別に勤務時間をみると、10時間以上の割合が高いのが、長時間の手術がある外科だ。陣痛が起きれば深夜でも働く産婦人科は、「14時間以上」と回答した医師も少なからずいた。

■忙しくても、しっかり「6~8時間睡眠」している医師多し

 睡眠時間は医師全体でみると4~6時間がもっとも多いが、6~8時間も44%いる。思いの外、睡眠時間はしっかり取っている医師も多いようだ。なかでも、眼科は6時間以上睡眠している医師が全体の6割以上で、外科と比べると高い結果が出た。

 昨年末には、香川の県立病院で時間外労働が年2200時間を超えるなど、医師のワーク・ライフ・バランスが重要になってきている。

◎調査は2017年12月に医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」の協力を得て、20代から50代の現役医師507人にアンケートを実施

(文/庄村敦子)

※AERAムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる2018』から

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男女別、医師の勤務時間