ホワイトハウスの上級職である大統領補佐官。32歳にしてその座を射止め、バラク・オバマ前大統領のビジネスパートナーとして活躍した著者が、自身の信条を10にまとめた書。

 政治と無縁の世界で育った彼女だが、幼い頃より「人生とは自分の力で切り開くもの」という感覚を抱いていたという。法律事務所や金融機関の職を転々としたのち、ジョン・ケリー前国務長官のインターンシップに応募。電話応対や郵便物仕分けのアシスタントからキャリアをスタートする。その後自ら志願してオバマ氏のスケジュール管理担当ディレクターとなり、大統領補佐官へと上り詰めてゆく。「自分を知ること」「謙虚であること」──本書の教訓はいずれもシンプルだ。どんな仕事であれ、「基本」を着実にこなすことが成功への近道と教える。

週刊朝日  2018年2月9日号