■歌に優しさ込めた
SHUNTO:曲の世界観を壊さない歌い方に気を配りました。優しさを込めたこんなふうな歌い方は、BE:FIRSTになって、もしかしたら初めてかもしれません。
JUNON:そう、サビはこんなの「初めてだ」みたいな感覚になりました。
RYOKI:僕はラップや曲調の展開が変わる瞬間に、人の心の乱れみたいなものを表そうとしています。新しい一面を見せられる曲だと思う。
――成長は、SKY-HIが立ち上げたダンス&ボーカルプロジェクト「D.U.N.K. -DANCE UNIVERSE NEVER KILLED-」のイベントでも実感した。
SOTA:さまざまなアーティストのライブを見て、自分たちのアレンジを研究するのが楽しいです。視覚だけではなく音楽でも楽しませられるのがBE:FIRSTの強み。それを踏まえてセットリストを考えました。
MANATO:いまのBE:FIRSTで勝負できると思う部分、もっとやっていきたいこと、両方を見つけることができました。BE:FIRSTには乗れる曲がまだ多くないと思うので、たとえばジョナス・ブルーとの「Don’t Wake Me Up」のさわやかさをかっこよさに切り替えたような曲がほしいよね、とメンバーと話しました。
SOTA:デビュー曲の「Gifted.」をはじめ、BE:FIRSTは視覚的にインパクトのある曲は多い。自然と踊れる曲も増やしたいです。デビューして間もないから曲数も多くないし、本当にやりたい曲もまだまだメンバーの内側にある。それを形にしていきたいです。
――常に大切にしている軸がある。「音楽ファースト」だ。
MANATO:他のグループの楽曲を聴いたり、グループとしてパフォーマンスを見るようになったり、さまざまな曲に触れる機会が増えました。本質的なところで刺激を受けています。
JUNON:音楽を好きなことは変わりませんが、僕も以前より意識的に音楽が好きになりました。タイプビート(ネット上でビートを検索する手法)でいろいろなジャンルのビートを探して、入浴中にメロディーを付けてみたり、ジャンルも意識して聴くようになっています。
SHUNTO:僕らは好きなものに純粋で、いい意味で子どもなんだと思います。
SOTA:プライベートと仕事の差はなくて、常に音楽が近くにあるメンバーが自然に音楽の話をする。ダンサー時代はダンスを極めようとするあまり、仕事として捉えていた部分があった。でも、いまはどんなに忙しくてもライブは楽しいし、音楽を聴けば最高の気分になれる。SHUNTOが言ったように、子どもが楽しむような感覚で音楽をやれていることが幸せです。