畿央大(奈良)は2003年開学という新設校ながら、採用者を増やしてきた(48位、66人)。教員、職員が一体となった「教採・公務員対策室」できめ細かな指導が行われており、学生には専用自習室が与えられている。
2000年以降、小学校教員養成課程がずいぶん作られた。校長、教頭経験者などを教授に迎えて実務教育をしっかり行い、教員採用実績を高めているところがある。その一方で、教職カリキュラムが十分に整備されていないために教員採用試験合格者数が伸びず、それが遠因で定員割れを起こしているところもある。
教員志望者は各大学の教職カリキュラム、教員採用実績を調べてみるといいだろう。
※データは大学通信調べ(2016年実績)
(文/教育ジャーナリスト・小林哲夫)