
甲子園では熱戦が続いているが、大会後にはもう一つ大きなイベントが控えている。9月5日から沖縄で開催されるU18野球W杯だ。一昨年行われた前回大会では前田悠伍(ソフトバンク)、東恩納蒼(中央大)、緒方漣(国学院大)の活躍などもあって見事初優勝を果たしたが、今回は日本での開催ということもあって連覇への期待も高い。今回は優勝を狙うためのメンバーを考えてみたいと思う。
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まず人数は20人と少なく、DH制があることを考えると複数のポジションを守れる選手や打撃も良い投手が貴重な存在となる。また昨年のアジア大会では夏の甲子園に出場した選手のみで構成されたが、戦力やコンディション面を考えると地方大会で敗れた選手も対象とすべきだろう。
しかし選ばれると想定していない選手は練習や実戦から遠ざかっているというリスクもある。そのため今年は4月に行われた候補合宿に参加した選手には準備をしておくように伝えたとのことで、それを考えると夏の甲子園出場選手と、4月の代表候補合宿選出の選手から選ぶのが妥当と言えるだろう。以上の前提から20人を選出してみた。
<投手:10人>
石垣元気(健大高崎)
森下翔太(創成館)
木下鷹大(東洋大姫路)
窪田洋祐(札幌日大)
中野大虎(大阪桐蔭)
吉川陽大(仙台育英)
奥村頼人(横浜)
坂本慎太郎(関東第一)
西村一毅(京都国際)
末吉良丞(沖縄尚学)
<捕手:3人>
大栄利哉(学法石川)
野上士耀(明秀日立)
藤森海斗(明徳義塾)
<内野手:5人>
佐藤仁(西日本短大付)
イーマン琉海(エナジックスポーツ)
為永皓(横浜)
高畑知季(東洋大姫路)
岡部飛雄馬(敦賀気比)
<外野手:2人>
阿部葉太(横浜)
日高有希也(宮崎商)
まず外野手を2人にしたのは他のポジションでも外野手ができる選手が多いからだ。投手の窪田、奥村、坂本、捕手の藤森がそのような選手であり、打力もあることから彼らを相手や状態を見ながら外野手として起用するということを想定した。また7イニング制とはいえ、過密日程であることも投手を多めに選んだ理由だ。