耳カビ対策には何を?
耳カビの治療法としては、耳の中を洗浄して、抗真菌薬を繰り返し塗る。少なくとも1カ月は通院し、症状が重い場合は週に2〜3回の処置が必要になることも。なかなか治りにくく、数カ月間通院する人もいるという。
また、耳の掃除をしすぎる人は発症リスクが高まるほか、体質的にカビが生えやすい人もいる。1カ月に1回の通院を怠ると、耳あかとカビで耳道が塞がってしまう高齢者もいるという。
一方、耳カビを放置すると、どうなるのか。
「緑膿菌やMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの細菌と混合感染を起こす可能性があり、大変危険です。特に悪性外耳道炎(壊死性外耳道炎)は、緑膿菌によって骨破壊や頭蓋底骨髄炎、顔面神経麻痺など重篤な症状を引き起こし、最悪の場合、命に関わる感染症に進行することもあります」(内尾さん)
(AERA編集部・大崎百紀)
こちらの記事もおすすめ 子どもの中耳炎、予防する方法はある? 重症化すると鼓膜が破れたり、髄膜炎などの合併症リスクも