
夏場は、外耳道が汗で常に湿った状態になりがちなうえ、プールや海で泳いで耳に水が入ることで皮膚のバリアー機能が低下し、菌に感染、繁殖しやすくなる。
そして、イヤホンをつけることで、耳にふたがされたように密閉状態になる。
NTTグループの音響ブランド「nwm(ヌーム)」が実施した「高温多湿の夏における耳の不快調査」によると、梅雨や夏の時期のイヤホン・ヘッドホン使用率は87.4%(回答者は男女1187人)。また、約半数が1日1時間以上、特に10代では10人に1人が5時間以上使っていた。
一方で、イヤホンで耳の中が蒸れないようにしている人は11%にとどまり、「耳の中がムズムズする」「かゆい」「雑菌が気になる」といった不快感を抱えている人は全体の約4割に上ったという。
「イヤホンの表面は、細菌数が便座の20倍というデータもあるほど汚れています。清潔にするのはもちろんですが、通気性の高いものにしたり、使う時間を短くしたりして、耳のトラブルを回避しましょう」(内尾さん)