きゃりーぱみゅぱみゅ
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もともとはシャイで内気な性格

 さらに意外な夫婦生活の実態も明かしている。「スイッチインタビュー」(NHK Eテレ、23年7月21日)では、結婚後の心境の変化について「自分のつらい部分や弱音は今のパートナーさんに結構話せる」と発言。自身が苦しかったことを話しても聞いてくれるのは救われると語り、2人とも尊敬し合える関係だと明かした。

「夫の葉山もきゃりーとの夫婦生活を語っています。4月に放送されたトーク番組に葉山が出演した際、高い買い物をするときは、きゃりーに相談するが『いいじゃん、いいじゃん』と、あまり反対されることはないと発言。また、葉山自身は料理好きで、最近はバターチキンカレーにハマり、ヨーグルトにむね肉を漬け込んで4時間くらい煮込むこだわりぶりに、きゃりーから『シェフ』と言われていると明かしていました。また葉山はどんなに忙しくても休日は掃除と洗濯をするそうです。そんなところを見ると、夫は良きパパのようですし、そうした夫婦円満ぶりは仕事のモチベーションやクオリティーにも良い影響を与えると思います」(同)

 私生活では大きな変化があったきゃりーだが、歌手としては、あくまで従来のスタイルを突き通していきそうだ。音楽ライターは言う。

「もともとシャイで内気な性格だったそうですが、原宿系のファッションに出会ったことで、自分の居場所を見つけられたような気がしたと、以前にインタビューで話しています。そのとき、好きなファッションに身を包んでいるのが自分自身で、それを貫いて生きていきたいと思うようになり、それがデビュー後も続いているそうです。母になっても初心を忘れないということでしょう。ママシンガーになってもブレない姿勢が好感を持たれれば、独自路線で息の長い活動をしていくと思います」

 芸能評論家の三杉武氏はきゃりーについてこう述べる。

「きゃりーさんはファッション誌の読者モデルとして活躍する中、Perfumeを手掛けていたプロデューサーの中田ヤスタカさんとの出会いなどがキッカケで歌手デビューしました。『つけまつける』など多数のヒット曲を生みだし、原宿の青文字系ファッションを体現した独自のファッションとステージパフォーマンスが海外でも注目を集めました。今回の親子共演も多くのファンから好意的に受け取られているようですし、結婚して母親になることが過度なファン離れに結びつくようなタイプではないでしょう。世界観やファッションなど根本的な部分は独身時代と変わらないと思いますが、私生活の変化がアーティストとしての内面にどのような影響を及ぼすのか興味深いところです」

 きゃりーが持っている唯一無二の世界観は、ママとなってさらに魅力的になっていくかもしれない。

(丸山ひろし)

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