
代打で結果が出せない巨人・長野
首位打者と最多安打のタイトルを持つ巧打者2人も背水の陣を迎えている。巨人・長野久義(40)は今季、主に代打で17試合出場のみ。22打数3安打で打率.136、0本塁打、0打点。チームの精神的支柱だが出場機会が減少している。ヤクルト・川端慎吾(37)は今季1軍出場なし。天才的なバットコントロールに定評があったが、若返りを図るチーム方針もあり、開幕からファームで調整している。
「長野はフリー打撃を見ると力強い打球を飛ばしていて、今もパンチ力が健在ですが、代打で結果を残すのはなかなか難しい。長野や川端は選手たちの人望が厚く、現役引退後も将来の幹部候補と目されています。自分たちで引き際を決めるレベルの選手なので、チーム内の置かれた立場を見てどう判断するか。代打の切り札として活躍すれば、まだまだ必要な存在でしょう」(スポーツ紙遊軍記者)
出番がないロッテのベテラン投手陣
最下位に低迷しているロッテでは、大幅に戦力を刷新するなかで、ベテラン投手陣の出番がなくなっている。美馬学(38)は2ケタ勝利を3度マークし、通算80勝を挙げている右腕だが、今季は1軍登板なし。昨年は4試合登板のみで自身初のプロ未勝利に終わった。巻き返しを誓った今年も1軍から声がかからない。かつてのエース・石川歩(37)も、今年は1軍のマウンドに立っていない。2023年10月に右肩の手術を受け、育成契約を経て昨年6月に支配下復帰。オリックス戦で669日ぶりの白星を挙げるなど昨年は3勝をマークしている。今年は後半戦に復活劇が見られるか。ロッテ一筋18年目の唐川侑己(36)は今季の1軍登板は1試合のみ。6月11日の広島戦で救援し、2回7安打4失点と打ち込まれて、登録を抹消された。田中晴也(21)、木村優人(20)など若手投手たちが先発で頭角を現してきた投手陣で、ベテランたちは意地を見せられるか。