神谷代表(左)とさや氏
神谷代表(左)とさや氏

抗議する人々に「非国民」と発言

――ただ、一部の候補者は「日本人ファースト」というキャッチコピーと合わせて事実に基づかない「外国人優遇」の主張をし、差別をあおっていました。

 ……そんなこと言ってるの、いましたか?

――例えば神奈川選挙区から出馬して当選した初鹿野裕樹氏は生活保護について、「外国人は受給する権利がないのにもかかわらず支給され、日本人はなかなか受給できない」「日本人が困っているのに外国人ばっかり」などと発言しています。それとは別に、「外国人犯罪が増加している」「外国人の不起訴率は右肩上がり」というデマを発信している候補者や応援弁士もいました。

 それはダメですね。外国人の生活保護受給率が高いわけではないし、外国人犯罪も比率で言えば日本人と変わらない。新聞や政府の発表にあるデータに基づいて話すのはいいんだけど、ネットで見ただけのことを勝手に言う人がいるんです。

 初鹿野さんにはめちゃめちゃ注意しています。何回も何回も注意して、SNSも10回以上消させてますからね。今回も言いました。「あなたは既にイエローカードだからね」と言って。本当に教育が必要だと思っています。ネットに転がっているグラフを持ってきて「ほら見ろ」みたいなことを書いていたことも何度もあったので、「初鹿野さん、間違ってるよ」って。裏取りもできないのになんでやるのって言ったら、自分で「僕ポンコツなんで」って言うから、「ほんとにポンコツだよ。党の公認候補だけでも重たいし、まして国会議員になるんだから、ちゃんとデータに基づいてやらないと。あなたのせいでみんな迷惑するよ」という注意はしています。

――なぜ、そのような人が党の公認候補、それも重点区の神奈川選挙区の候補になれるのでしょうか。

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